情報漏えい「知識豊富と示すため」=元旭化成社員を起訴―名古屋地検



大手総合化学メーカー「旭化成」(東京都千代田区)の営業秘密漏えい事件で、元社員古川祥一容疑者(66)が動機について「(漏えい先の)従業員に知識や経験が豊富であることを示すためだった」と供述していることが27日、愛知県警への取材で分かった。

名古屋地検は同日、古川容疑者を不正競争防止法違反(営業秘密の開示)罪で起訴した。

県警生活経済課によると、2024年5月に古川容疑者の妻が設立した会社が漏えい先の中国企業とコンサルタント契約を締結。古川容疑者は「高額な報酬を受け取り、送迎やアシスタントが付くなど待遇が良かった。専門家としての地位を保ちたかった」と供述している。退職時に営業秘密を持ち出した理由については「何かに役立つとの思いからコピーして持ち出した」と説明しているという。

起訴状によると、古川容疑者は18年11月30日ごろ、旭化成を退職する際、研究開発や製造に関するデータが記録されたハードディスクを持ち出し、24年8~9月、メールなどで営業秘密を含むファイルを中国企業の関係者に送信したとされる。

〔写真説明〕名古屋地検=名古屋市中区

2026年10月27日 21時43分


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