迫り来る大舞台へ向けても価値のある一戦となった。浦和は土壇場で追い付き、川崎と引き分け。スコルジャ監督は「難しい相手を考えると、貴重な勝ち点1だったかもしれない」と受け止めた。
1―1で迎えた後半。じわじわと押し込まれて41分に勝ち越された。そこから反撃し、ゴール前で長倉が頭で落としたボールを大久保が蹴り込んだ。リードされた展開での戦いが課題だった今季。初めて逆転勝ちした前節に続き、終盤の勝負強さが増してきた。
米国で開催されるクラブ・ワールドカップ(W杯)まで、あと1カ月を切った。欧州チャンピオンズリーグ決勝に駒を進めているイタリアの強豪インテル・ミラノなどとの対戦を控え、監督は「ロッカーの雰囲気を見ると、意識している様子は見受けられ、クラブW杯について言及する回数は増えている」と語る。
クラブW杯前に試合を消化するための過密日程にも、選手の足取りは重くない。指揮官は「Jリーグの試合がいい準備になる。きょうの試合もそうだった」。前向きに捉え、進んでいく。
【時事通信社】
〔写真説明〕後半終了間際、同点ゴールを決める浦和の大久保(左)=21日、U等々力
2025年05月21日 22時28分