1―1で迎えた九回裏。日本ハムは1死満塁の好機をつくった。4月11日にサヨナラ2ランを放った郡司が、またも殊勲のサヨナラ打。「何とか決められてよかった」と胸をなで下ろした。
1死一、三塁で4番レイエスは申告敬遠。郡司は悔しい気持ちを抑え込んで打席に入った。冷静にファウルで粘りながら6球目の直球を捉えると、右翼手が捕球できずに適時打に。「僕らしい渋いライト前。北山が最後まで気持ちで抑えてくれたので、応えてやりたかった」
1カ月以上も白星から遠ざかっていた先発の北山は、テンポ良くアウトを重ねた。150キロ超えの直球を主体に、効果的に変化球を織り交ぜる。122球を投げて10奪三振。今季初の9回完投で、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。「フォームが安定していて、いつも以上に疲れなかった」と手応えを語った。
勢いづいてきたソフトバンクに、連敗だけは避けたかった一戦。郡司は「これをきっかけに連勝を重ねて、首位を独走していきたい」と語気を強めた。
【時事通信社】
〔写真説明〕ソフトバンクにサヨナラ勝利し、笑顔でポーズを取る日本ハムの北山(左)と郡司=21日、エスコンF
〔写真説明〕9回を投げ終え、ベンチに戻る日本ハムの北山=21日、エスコンF
〔写真説明〕9回、サヨナラの適時打を放ち、喜ぶ日本ハムの郡司=21日、エスコンF
2025年05月21日 23時21分