継投決断、流れつかむ=須江監督「傘を差した」―高校野球・仙台育英



2022年の夏、東北勢初の全国制覇に導いた仙台育英の須江監督は継投を考える心の動きを空模様に例える。「小雨が降っていたので傘を差した」。試合序盤に決断の時は来た。

三回、リードは1点。先発の梶井が9番打者からの連打を浴び、犠打で1死二、三塁となった。迎える開星の打者は警戒していた持田。ここを代え時と投入したエースの吉川は「粘っていた梶井に続くだけ」。変化球で中飛に仕留め、後続も断つ。四回以降も安定した投球で相手に流れを渡すことはなかった。

先を見据えると、エース1人だけでは戦えないのが甲子園。だが、継投のタイミングを逸して失点を重ねれば取り返しはつかない。「雨が降る前に傘を差すべきか。初回で見極める」と語っていた監督。1失点ではあるものの、制球が定まらない梶井の状態を慎重に見定めていた。

3年前、優勝インタビューでコロナ下での活動の難しさに触れ、「青春は密」と語って全国の共感を呼んだ。2年ぶりの甲子園は「Tシャツとジーパンでいくぐらいのラフな気持ちで戦おう」と選手たちに呼び掛け、緊張を和らげる。次戦は「とにかくロースコアでいけば勝機はある」。謙虚な言葉の中にも確かな自信が垣間見える。

【時事通信社】 〔写真説明〕力投する仙台育英先発の梶井=14日、甲子園

2025年08月14日 16時22分


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