沖縄尚学の2年生エース末吉は常々、自分にこう言い聞かせる。「投手が点を取られなければ負けない」。同じ2年生の新垣有との継投で、その言葉を体現した。
先発した右腕の新垣有は一回、いきなり1死二、三塁のピンチを迎えた。「抑えてやろう」。直球とスライダーで緩急をつけ、相手の4、5番から連続三振を奪う。その後も要所を締め、5回無失点、8奪三振で降板。後を受けた左の末吉も伸びのある直球を軸に、スコアボードに0を並べた。
今春の選抜大会は2回戦で横浜に惜敗。この試合で先発して先制3ランを浴びた新垣有は、その悔しさを胸に刻み鍛錬してきた。沖縄大会を通じて12イニングでわずか1失点。「メンタル的に成長し、強気でいけた」と手応えを口にした。
末吉が完封した1回戦に続いての零封勝ちで、チームが今年の目標にしてきた「甲子園春夏通算30勝」まであと一つ。3年前に夏の頂点に立った強豪、仙台育英とぶつかる。「何とか1点を取って、点を与えない粘り強い野球を」と比嘉監督。打線が2戦で4得点と湿りがちなだけに、投手陣の踏ん張りどころだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕力投する沖縄尚学2番手の末吉=14日、甲子園
〔写真説明〕沖縄尚学先発の新垣有=14日、甲子園
2025年08月14日 16時17分