
【ロサンゼルス時事】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平は3年連続4度目の最優秀選手(MVP)に輝き、今年も大活躍の一年だった。米メディアによると、北米四大スポーツで、5シーズンで4度以上のMVPは野球のバリー・ボンズ、バスケットボールのレブロン・ジェームズとビル・ラッセル、アイスホッケーのウェイン・グレツキーに次ぐ史上5人目の偉業となった。
次々と記録をつくる大谷に、有識者も舌を巻く。2023年に米野球殿堂入りした記者のジョン・ローさん(66)は、5年間という区切りで好結果を残した選手をさまざまな角度から調査。「大谷の5年間は他の誰とも比較にならない」と、突出した成績であることを強調する。
ドジャースのエースとして活躍したサンディ・コーファックスは1962~66年に最優秀選手を1度、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を3度受賞。レッドソックスのペドロ・マルティネスは99~03年の成績が82勝21敗、防御率2.10だった。メジャー通算355勝のグレグ・マダックスはカブス、ブレーブスでプレーした92~96年が特に優れた成績で、92年から4年連続でサイ・ヤング賞を手にしている。こうした「レジェンド」たちを大谷が上回るとの評価だ。
ローさんは他にもマイク・トラウト(エンゼルス)の2012~16年や、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の21~25年など、各時代を代表する多くの選手を挙げて比較。「大谷は二刀流で誰もできないことを成し遂げてきた。敬意を表する」と脱帽していた。
【時事通信社】
〔写真説明〕大谷について話す殿堂入り記者のジョン・ローさん=19日、米ロサンゼルス
2025年11月27日 07時08分