サトミナ、すごみ一段と=快挙重ねてグランプリへ―ガールズケイリン



ガールズケイリンで強さが際立っている佐藤水菜。「サトミナ」の愛称で知られる27歳は、すごみが一段と増している。29日には年末恒例の最高峰レース、ガールズグランプリ(GGP、神奈川・平塚競輪場)に臨む。2年ぶり2度目の優勝で、充実したシーズンを締めくくる心積もりだ。

自転車競技のナショナルチーム(NT)で世界を舞台に活躍し、ガールズケイリンは敵なしの状態。GGPに向けた記者会見で「自分自身の成長を感じた」と振り返った今季の戦績はすさまじく、国内外で快挙を重ねた。

10月にチリで行われたトラック種目の世界選手権では女子ケイリンで2連覇を遂げ、同スプリントでも昨年の3位から2位に上昇。今や世界トップクラスの域にいる。

五輪イヤーの昨年は大半がNTの活動だったが、今年はガールズケイリンのGI全4大会に出場。4月のオールガールズクラシック(岐阜競輪場)、6月のパールカップ(大阪・岸和田競輪場)、8月の女子オールスター競輪(宇都宮競輪場)、11月の競輪祭女子王座戦(福岡・小倉競輪場)を全て制する「年間グランドスラム」を達成した。

「結果を出せた。2回目のアルカンシェル(世界チャンピオンに授与されるジャージー)獲得もでき、すごくいい一年、順調過ぎる一年だった」

平塚競輪場に近い神奈川県茅ケ崎市出身。「地元で優勝できるように頑張る。出し惜しみせず、タイミングを見て仕掛けたい」。1年でGIとGGPを総なめにする「年間グランプリスラム」も、実現性が高そうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕競輪のガールズグランプリに向けた記者会見でポーズを取る佐藤水菜=19日、東京都内 〔写真説明〕自転車トラック種目の世界選手権女子ケイリンで連覇を遂げ、表彰式で金メダルを手に笑顔を見せる佐藤水菜(中央)=10月26日、チリ・サンティアゴ(AFP時事)

2025年12月25日 14時31分


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