
想定通りの内容ではなかったが、義ノ富士は動きの良さで大の里の出足を上回ってみせた。新鋭が再び波乱を起こし、前日の豊昇龍戦に続く金星を獲得。結びの一番で、またもや国技館に座布団が舞った。
左を差し、頭をつける狙い。ただ、「圧力がすごかった」と言い、後手に回った。相手得意の右差しを許して後退したものの、土俵際で体を開き、左から会心の上手投げ。横綱を豪快に転がした。「土俵をうまく使って勝てた。あれしかなかった」。興奮した口ぶりで振り返った。
新入幕を果たした昨年は三賞に3度輝くなど順風満帆に見えたが、本人は心残りがあった。稽古場で、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)から掛けられたのが、「土俵の周りで、もっと汗をかけ」。そう言われ、「もっと稽古すればよかった」。向上心をさらに高めた。
1場所に2日連続で金星を獲得したのは、2020年1月の初場所で白鵬と鶴竜を破った妙義龍に続く快記録。連敗発進の場所で、星も五分に戻した。「気を抜かないように」と浮かれることなく、目標の新三役昇進へ突き進む。
【時事通信社】
〔写真説明〕大の里(手前)を攻める義ノ富士=14日、東京・両国国技館
2026年01月14日 20時46分