前代未聞の刃こぼれ=表彰台の素材が災い―フィギュアスケート〔ミラノ・コルティナ五輪〕



フィギュアスケート団体で銀メダルを獲得した日本が、表彰式で前代未聞の事態に見舞われた。大会組織委員会が用意した表彰台の表面がざらついていたため、選手のスケート靴のブレード(刃)が損傷した。

鍵山優真(オリエンタルバイオ)は表彰台に上がる直前、「この素材、大丈夫だろうか」と思ったそうだ。不安は的中した。

氷上に戻ると、選手は一斉に違和感に気付いた。ブレードは無数の細かい線や点状の傷が付いてぼろぼろに。佐藤駿(エームサービス)は「横滑りする感覚があった」と話し、普段通りに滑れる状態ではなかったという。金の米国、銅のイタリアの選手も同様の被害に遭った。

日本チームは、佐藤を指導する日下匡力コーチが「大活躍」した。日頃から教え子のブレードを研磨しており、確かな技術を持つ。専門の工房を借りて機械で研磨した後、日本から持参した砥石(といし)で全ての靴を修繕した。

ブレードの幅は3~4ミリ。氷との接地部分は平らではなく、わずかにくぼみがあり、その調整具合は選手ごとに異なり研磨の時期も決まっている。大舞台に向けて、最高の状態に仕上げた道具を台無しにした組織委の責任は大きい。

騒動から2日後に行われた10日の男子ショートプログラム(SP)で、鍵山と佐藤はこの問題の影響はなかったと話した。残るペアと女子の演技に影響が出ないことを願うばかりだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕フィギュアスケート団体で表彰台に上がる銀メダルの日本チーム=8日、ミラノ郊外 〔写真説明〕フィギュアスケート団体で表彰台から下りた日本の選手たち=8日、ミラノ郊外

2026年02月12日 16時31分


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