
フィギュアスケートの団体で、日本は米国との激しい争いの末に銀メダルを獲得した。4大会目で初の金はならなかったが、最強の布陣でエースたちが覚悟を示した。
フリーでは2種目まで選手を交代できる。ただ、ペアは日本の2組の実力差を考えれば、三浦璃来(24)と木原龍一(33)=木下グループ=のコンビがショートプログラム(SP)に続いて出ることが欠かせなかった。
8日に団体が終わり、ペア個人種目は15日に始まるため期間が空く。2022年北京大会ではSPとフリーに出た団体の後に、メンタル面の調整で苦労した。三浦が昨年12月の全日本選手権で左肩を負傷したこともあり、当初は消極的だった。
年末に考えを変えた。北京大会で苦しんだ原因が明確になったからだ。木原は「団体でメダルを取ることが目標になっていた。目標を達成し、そこで苦しんでしまった」と話す。今回は個人で日本初のメダル獲得を見据えており、団体後に燃え尽きる心配はなかった。
三浦の肩の状態は安定し、ミラノ入りしてからの調整もうまくはまった。SP、フリーとも自己ベスト。三浦は「個人戦に向けて本当に大きな一歩になった」と喜んだ。
女子で唯一団体の経験があった坂本花織(25)=シスメックス=も、「覚悟はずっと前からしてきたから大丈夫」とフル回転する心づもりでいた。女子も個人種目までは期間が空く。三浦、木原組の決断も背中を押し「そこで腹をくくった」。
体力面を心配する声もあったが、坂本は「『日本が勝つためにはこの人たちしかいない』と、戦力として使ってくれるのがすごくうれしいし応えたい」と意気に感じた。
ともに、エースとして期待通りの働きを見せて日本の躍進を支えた。
【時事通信社】
〔写真説明〕フィギュアスケート団体、ペア・フリーで演技する三浦璃来(上)、木原龍一組=8日、ミラノ郊外
〔写真説明〕フィギュアスケート団体、女子フリーで演技する坂本花織=8日、ミラノ郊外
2026年02月09日 16時48分