下川ジャンパー、地元の夢背負い=「ジャンプの町」から今大会も〔ミラノ・コルティナ五輪〕



ミラノ・コルティナ五輪のノルディックスキー・ジャンプには、北海道下川町出身の伊藤有希(土屋ホーム)、同町にある下川商高出身の二階堂蓮(日本ビール)が出場している。

五輪メダリストの岡部孝信(現雪印メグミルク総監督)、葛西紀明(土屋ホーム)、伊東大貴(現雪印メグミルク監督)ら多くの名ジャンパーを生んだ「ジャンプの町」。人口3000人に満たない小さな町には、中心部に大小合わせてジャンプ台が四つある。

1970年代に下川ジャンプ少年団が活動を開始。町には他競技の少年団も存在したが、岡部、葛西といったメダリストが生まれたことで、90年代からは町を挙げてジャンプ振興に力を入れてきた。下川商高では全国各地から「ジャンプ留学生」を受け入れている。

伊藤の父で、30年以上ジャンプ指導に携わる克彦さんは「先輩たちの活躍が在校生の励みになってきた」と話す。現在、下川でジャンプに取り組んでいるのは小学生3人、高校生10人。「どうせ飛ぶなら世界一」のスローガンの下、鍛錬を重ねる選手たちにとって、どの時代も下川ゆかりのオリンピアンは憧れの存在だ。「今回もメダルを持って帰ってもらいたい」との克彦さんの期待に応えるように、五輪では二階堂がここまで個人、混合団体で銅メダル2個を獲得している。

4大会連続で五輪に出る伊藤は言う。「ゲームセンターも遊園地もないし、楽しいことはジャンプしかない。でも、強くなりたいと覚悟を持って来てくれる選手たちのおかげで町は盛り上がるし、町民の方も応援してくれる。そういう伝統がある町」。地元の夢を背負って、イタリアの空でも下川ジャンパーが羽ばたく。

【時事通信社】 〔写真説明〕ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子個人第21戦の予選に臨む伊藤有希=1月23日、札幌市大倉山ジャンプ競技場 〔写真説明〕ノルディックスキー・ジャンプ男子個人ラージヒルの練習をする二階堂蓮=12日、プレダッツォ

2026年02月14日 07時18分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース