
一層高い目標を掲げていたから、表彰台に立っても悔し涙があふれた。ビッグエアで金メダルを獲得したスノーボード女子の村瀬心はスロープスタイルで銅。2冠を目指したが届かず、「皆さんの期待に応えられなくて悔しい」と声を震わせた。
1回目にトップの得点をマーク。2回目はミスが出たものの、3回目にきっちり力を発揮した。天性の身のこなしで鮮やかに滑走し、トリプルコーク1260(縦3回転、横3回転半)などに成功。「やり切れた感じがあった」。しかし、得点は深田を下回る85.80点。高得点だが、本人は納得できなかった。
これまで常々口にしてきたのが競技の人気拡大への思い。「ワールドカップやXゲームズで優勝しても、なかなか目立たない。悔しかった」。注目度の高まりを感じたのがビッグエアで銅メダルを手にした北京五輪。その経験があったから、今大会ではそれ以上の活躍で盛り上げることを思い描いてきた。
最後は惜しい結果に終わったものの、役割は十二分に果たした。世界のトップを走って回転技の可能性も広げてきた。優勝した深田は「心椛ちゃんが先陣を切っていろんな技をやってくれたから、みんなが勇気をもらって高回転技を出すようになった」。周囲に与えた影響は大きい。
「4年後はこのメダルの色を変えて、金と金を日本に持って帰りたい」。代え難い経験を糧に、2030年大会に向けてさらなる成長を誓った。
【時事通信社】
〔写真説明〕スノーボード女子スロープスタイルの金メダルを手に笑顔を見せる深田茉莉(中央)。右は銅メダルの村瀬心椛、左は銀メダルのニュージーランドのサドフスキシノット=18日、リビーニョ
〔写真説明〕スノーボード女子スロープスタイルの表彰式を終え、笑顔を見せる金メダルの深田茉莉(左)と銅メダルの村瀬心椛=18日、リビーニョ
2026年02月19日 12時34分