フリーに込めた「愛」=坂本、鈴木さんから極意―フィギュアスケート〔ミラノ・コルティナ五輪〕



フィギュアスケート女子の坂本花織(25)=シスメックス=は、現役最後のシーズンに滑る曲を、13歳の時に決めていた。

2014年ソチ五輪代表の鈴木明子さんは、現役ラストとなる13~14年シーズンのショートプログラム(SP)で「愛の讃歌」を使用した。坂本は当時ジュニアとして、初めて全日本選手権に出場。そこで、これまでの競技人生と感謝を表現する鈴木さんの滑りを見て、心を奪われた。「スケートにほれた。そこから明子さんみたいになりたい、と思った」

振付師からの助言もあり、恋愛ではなくスケートへの愛を表現する演目に仕上げた。五輪前には、鈴木さんと話す機会があった。ステップなどで動きを止める部分について「もうちょっと間が欲しいよね、もうちょっと呼吸を意識して」などの助言を受けた。演技の中で、呼吸を整えることは、約4分間滑り続ける体力を持続させるためには欠かせない。現在は振付師としても活動する鈴木さんから、極意を学んだ。

坂本から曲に懸ける思いを初めて聞いた時、鈴木さんは感激して泣きそうになった。「あの時のプログラムがこうやって受け継がれていくことがあると感じた時、ああ滑ってよかったと思った」

21年間のスケート人生を坂本は「虹色」と表現した。「ジュニア、シニアといろんな経験をして順風満帆ではなかった。たくさんの喜怒哀楽を見てきた」。その集大成となる大舞台。特別な思いを込めた演目で、リンクに立つ。

【時事通信社】 〔写真説明〕練習するフィギュアスケート女子の坂本花織=18日、イタリア・ミラノ郊外 〔写真説明〕アイスショーで演技する鈴木明子さん=2023年1月、愛知・日本ガイシアリーナ

2026年02月19日 20時31分


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