人生変えたパラとの出合い=小須田の父「まさかこここまで」―スノーボード〔パラリンピック〕



8日に行われたミラノ・コルティナ・パラリンピックのスノーボードクロス男子下肢障害LL1で4位に入った小須田潤太(オープンハウス)は、パラスポーツを始めて人生が大きく変わった。現地で応援した父・潤さん(60)は「昔は何も目標がなかったと思う。まさかここまで来るとは。誇らしい」と感慨深げに語る。

小須田は幼稚園で始めたサッカーを高校1年でやめた。「友達と遊ぶのが楽しかったみたい」と母の美千代さん(62)。大学は2年で中退し、その後は引っ越し会社で働いた。

21歳の時、車で事故を起こして右太ももを切断。退院後はパチンコ店などで遊んだ。泥酔し、警察官に自宅へ送ってもらったこともある。当時、悲しむ姿を周囲に見せなかったが、父は「ストレスがあったんだと思う」。

そんな時、パラ陸上と出合い衝撃を受けた。スポーツ用の義足があれば走れる―。勉強もスポーツもうまくこなしてきた人間が、障害があっても工夫次第でできることが増える喜びを知り、競技に熱中。スノーボードにも競技の幅を広げ、パラリンピックのメダルを目指して2022年から冬季競技に専念した。

昨年の世界選手権で優勝。今大会は開会式で日本の旗手を務めた。父は「今はうらやましいぐらい楽しそう」。初のメダルはバンクドスラロームにお預けとなったが、潤太は「格好いい滑りは見せられた」。すがすがしい表情だった。

【時事通信社】 〔写真説明〕スノーボードクロスの試合後、記念撮影する小須田(中央左)と父の潤さん(同右)ら=8日、コルティナダンペッツォ(潤さん提供) 〔写真説明〕スノーボード男子日本代表、小須田潤太の父・潤さん(右)と母・美千代さん=1月24日、埼玉県所沢市

2026年03月11日 07時04分


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