大の里に試練=稀勢の里以来の不名誉―大相撲春場所



土俵上にはいつくばり、顔を上げられない姿は痛々しかった。大の里が、横綱初挑戦の新鋭藤ノ川に金星を与えて屈辱的な3連敗。立ち合いは「良くない」と不調を認め、「もう一回、気持ちをつくる」と自らを奮起させるように言った。

184キロの横綱が63キロ軽い相手を押し込めない。得意の右差しはおっつけられ、足も出ず、引き技にばったりと前に落ちた。横綱の初日からの3連敗は、左胸の大けがなどで2019年初場所で引退した稀勢の里以来。師匠の現二所ノ関親方に続く不名誉となった。

八角理事長(元横綱北勝海)は、大の里がスピード出世で最高位を極めた経緯を踏まえ、「気持ちと体がかみ合わない。試練だ」と指摘。土俵下の九重審判長(元大関千代大海)は「上半身と下半身がバラバラ」と分析し、「今までが良過ぎた。ちょっとしたスランプ」。本来の馬力を発揮できず、大器はトンネルの中に迷い込もうとしているのか。

昨年11月の九州場所で左肩を痛めた。その不安を抱え、今年の初場所は10勝止まり。そして、今場所は白星をいまだに手にできない。大の里は体の状態は「大丈夫」と強調したが、苦境に立たされているのは確かだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕大の里(右)は藤ノ川に引き落としで敗れ、3連敗=10日、エディオンアリーナ大阪

2026年03月10日 21時08分


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