
九回2死走者なし。大谷が直球を打ち損じた当たりは、二塁ベース後方に上がった。遊撃手が大事そうに捕球すると、ベネズエラナインの歓喜の輪が広がった。前回大会の胴上げ投手が最後の打者となり、連覇の夢はついえた。
大谷は「力で押し切られた」と振り返った。象徴的だったのは、アクーニャの先頭打者本塁打。日本のエース、山本が投じた約155キロの直球は、いとも簡単に反対方向の右中間スタンドへ運ばれた。日本の打線が奮起し、一時は5―2とリードしたものの、パワーではね返される。五回に隅田が2ラン、六回には伊藤が3ランを浴びて逆転を許した。
日本は四回以降、単打3本。ベネズエラのファンは徐々に盛り上がり、途中から完全アウェーの様相を呈した。この雰囲気にのまれたのか、八回無死二塁からの種市のけん制球は、二塁手のはるか頭上を越えて、そのまま中堅へ(記録は盗塁と失策)。プロではあまり見られないミスでリードを広げられた。
ベネズエラとは、WBCで初対戦だった。前回王者の力を見せつけるはずが、大リーガー主体の相手にねじ伏せられた。8失点はWBCで日本のワースト記録。「力を付けて、次回は勝ってほしい」と井端監督。厳しい現実を突きつけられた。
【時事通信社】
〔写真説明〕9回2死、遊飛に倒れた日本代表の大谷(左から2人目)。WBC準々決勝でベネズエラに敗れ、連覇を逃した=15日未明、米フロリダ州マイアミ
〔写真説明〕6回、ベネズエラのアブレウに逆転3ランを打たれた日本代表の伊藤=14日、米フロリダ州マイアミ
〔写真説明〕7回、戦況を見詰める日本代表の井端監督(中央)。左は三振に倒れた大谷=14日、米フロリダ州マイアミ
2026年03月15日 19時19分