鉄人玉鷲、気迫の初白星=41歳、けがに負けず―大相撲夏場所



相手を土俵の外へ追いやると、玉鷲はふーっと息を吐いた。初日から9連敗と苦しい土俵が続いていた。やっとの思いでつかんだ初白星。支度部屋では、「いやあ、本当によかった」。思いがあふれた。

同じモンゴルの後輩、朝白龍を攻めた。立ち合いから頭で当たって前に出ると、ぐいと右腕を伸ばす。のど輪で一気に押し出した。幕内713勝目を挙げ、元横綱日馬富士を抜いて歴代単独8位となった。

幕内在位100場所の節目。場所前は精力的に稽古を重ねる中、初日の前日に右脚を痛めた。その影響もあって、持ち味である馬力十分の突き押しが影を潜めていた。苦しい状況でも連続出場記録を伸ばし続ける鉄人は、「大丈夫。痛いのはみんな同じ」と言い訳はしない。

全盛期の力を思うように披露できず、8日目に5場所連続の負け越しが決まった。番付は幕内下位まで降下している。それでも、気迫で土俵に立つ41歳の初白星に、館内は大歓声。涙を流すファンもいた。玉鷲は「自分の状態は分かっている。きょうはいい仕事をした」。闘志は衰えていない。

【時事通信社】 〔写真説明〕玉鷲(左)は朝白龍を押し出しで破り、初白星を挙げる=19日、東京・両国国技館

2026年05月19日 20時33分


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