
大阪府泉佐野市の関空アイスアリーナに、昨季で現役を引退した坂本花織さん(26)の姿があった。4日のフィギュアスケート全日本合宿に同行し、三宅咲綺(23)=シスメックス=を熱心に指導。コーチとして新たな一歩を踏み出している。
週2回ほど坂本さんの指導を受けているという三宅は、「かおちゃん(坂本さん)はコーチが似合っている。『いけ!』『やれ!』とか『なに甘えとんねん』みたいな感じで、結構怒号が飛んでくる」と笑う。一方で、緊張している時には、優しい声掛けで気持ちを和らげてくれるという。
坂本さんは現役時代に3大会連続で五輪に出場し、2022年北京大会で銅メダル、今年2月のミラノ・コルティナ大会は銀。3月の世界選手権で日本勢最多となる4度目の優勝を果たし、有終の美を飾った。
4歳から指導を受けていた中野園子コーチに憧れ、「中野先生みたいな先生になりたい」。5月の引退会見では「技術だけではなく、人間性の部分でもいろいろ伝えられたら。勉強しながらどんどん自分らしく指導できるようにしていきたい」と思いを語っていた。
その言葉通り、「坂本コーチ」としての風格は備わりつつあるようだ。三宅は「もう中野先生の代わりができている」。長く世界で戦ってきた経験を、自身が生まれ育った神戸市で次世代につないでいく。
【時事通信社】
〔写真説明〕フィギュアスケートの全日本合宿で、練習の合間に三宅咲綺(右)と話す坂本花織さん=4日、大阪・関空アイスアリーナ
2026年07月15日 16時03分