
オリックスの福永は間もなく27歳を迎える。入団5年目で脂が乗った年齢。そろそろブレークを果たしたいと願う捕手は、2戦連続の先発出場に燃えていた。「打席でも守備でも食らい付く」。愚直な決意がプレーに表れていた。
ハイライトは同点で迎えた七回。ロッテの中森が投じた直球を完璧に捉え、左翼席に放り込んだ。「取られた分は取り返す」。感じていたのは、序盤のリードを守れなかったことへの責任。通算で2本塁打目となる勝ち越しソロに舞い上がってもいいはずだが、ダイヤモンドを回る表情は険しかった。
試合を締めてお立ち台に上がっても、表情の緊張感は緩まない。チームにとって、前半戦の勝率5割以上を確定させる価値ある勝利。その立役者となっても、球界屈指の捕手である若月、森友とのレギュラー争いに挑んでいる福永は、一度の成功では満足できないのだろう。
主力と競争する同世代の選手が多い中、福永は「先を見ずに一試合一試合やる」と言う。今は「控え捕手」の立場を脱する最大のチャンス。真価が問われる時を迎えている。
【時事通信社】
〔写真説明〕7回、勝ち越しのソロ本塁打を放つオリックスの福永=25日、京セラドーム
〔写真説明〕7回、勝ち越しのソロ本塁打を放った福永(左)を迎えるオリックスの岸田監督=25日、京セラドーム
2026年07月25日 20時29分