
26日の「土用の丑(うし)の日」を前に、スーパーや百貨店のウナギ商戦が本格化している。昨年は稚魚が豊漁で、今年の養殖ウナギの価格は昨年に比べ下落。原材料価格の高騰で食品の値上げが相次ぐ中、大手スーパー2社は主力商品の値下げに踏み切った。世界初となる完全養殖ウナギの販売を始めた百貨店もあり、小売り各社は幅広い品ぞろえで消費者の取り込みを図っている。
イオンリテール(千葉市)は、代表商品である鹿児島県産ウナギのかば焼き大サイズ(156グラム)を、本体価格が昨年比500円安となる2180円(税別)で販売を始めた。24日からは、大サイズの約2倍となる300グラムも新たに用意。担当者は「値段が下がり良い機会なので、多くの人に楽しんでほしい」と話す。
イトーヨーカ堂(東京)も、静岡県産ウナギを使ったうな重を25日から販売する。本体価格は昨年より400円安い1980円(税別)とした。広報担当者は「ウナギ以外のコストは高騰しているが、対象商品を絞ることで400円の値下げを実現した」と説明する。
新たな取り組みを進める百貨店もある。日本橋三越本店は22日、73点の数量限定で、完全養殖ウナギのかば焼きの販売を始めた。価格は1尾入りの約165グラムで税込み5500円とやや強気の設定だ。それでも、開店前の7時から並んだという50代の男性は「(水産資源保護につながる)完全養殖なら食べたいという気持ちで来た。日常的に流通するようになればいい」と期待を寄せた。
完全養殖ウナギは、天然の卵や稚魚に頼らず、卵から成魚まで人の手で育て、山田水産(大分県佐伯市)が5月に世界で初めて試験販売を開始したものを使用している。初日に店頭に立った同社の加藤尚武取締役によると、前回の試験販売では「おいしい」という声が多かったといい、「百貨店という場所でお客さまに購入いただけるのか確認したい」と語った。
【時事通信社】
〔写真説明〕イオンスタイル品川シーサイドのウナギ売り場=6月24日、東京都品川区
〔写真説明〕日本橋三越本店で販売される山田水産の完全養殖ウナギのかば焼き=22日午前、東京都中央区
〔写真説明〕イトーヨーカ堂がイトーヨーカドーなどで販売する「静岡県浜名湖産うなぎ使用
うな重」(イトーヨーカ堂提供)
〔写真説明〕イオンリテールが販売する「トップバリュ
グリーンアイナチュラル
鹿児島県産うなぎ蒲焼
大」=6月24日、東京都品川区
2026年07月23日 07時05分