弱み見せず、劇的V3=安青錦、ともえ戦制す―大相撲名古屋場所



切れかかった賜杯への流れを、安青錦が自らの信条とする「我慢」の相撲で盛り返した。優勝決定ともえ戦を制し、劇的な展開で3度目の賜杯獲得。「自分らしい相撲が取れたので、結果につながった。力を出し切った」と誇らしげに言った。

ともえ戦で熱海富士を退けた後の霧島との一番。左でまわしを引き、頭をつける得意の形。足を掛けて体勢を崩すと、一気に寄り切った。「悔いがないように」との覚悟だったという。

本割では熱海富士の圧力に屈し、霧島を加えた3人で争う展開に。番数を重ねる中で手負いの左足の状態が心配された。心身共に「大変だった」と本音をのぞかせたが、痛みに関する弱みは見せなかった。

場所前から師匠の安治川親方(元関脇安美錦)とは、大関復帰を果たせる10勝ではなく、賜杯獲得を目標に掲げた。師弟で交わした約束を守り、安青錦は「優勝できてうれしい」と喜んだ。

今年2月。部屋から通える距離に母国ウクライナの料理店ができた。負傷が重なり、リハビリする中、料理をテークアウトして腹と心を満たした。同郷の店員からは、来店したファンの声を手紙に記して送られた。数々のサポートは復活への力になったことだろう。

「一番上の番付を目指していく」と宣言。看板力士の座に返り咲く9月の秋場所から、新たな目標に向かう。

【時事通信社】 〔写真説明〕優勝パレードに出発する安青錦(右)=26日、愛知・IGアリーナ

2026年07月26日 20時57分


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