
投じた23球は全て自慢の直球。全セの先発を任された阪神の高橋が力勝負を挑み、2回を無失点に抑えた。「緊張したが、ストライクが入ってよかった。思い切って腕を振れた」。マウンド上では普段通りにクールな表情を貫いたものの、降板後はほっとした様子で話した。
登板前は多彩な球種を操るつもりだったが、「投げていって、何となくいけると思った」。自身の感覚や相手打者の反応から、力で押した方が有効だと感じた。最速150キロをマーク。一、二回とも得点圏に走者を背負いながらも、集中力は切らさなかった。
幾度の故障に苦しんだこれまでとは違い、今季は前半戦だけで11勝。防御率もリーグトップと持てる実力を発揮している。この日は心地良い風や、そびえ立つ立山連峰を眺める余裕もあり、「気持ち良かった」。プロ9年目の左腕は、初めて選ばれた夢の祭典を満喫していた。
【時事通信社】
〔写真説明〕力投する全セ先発の高橋=29日、富山市民球場
2026年07月29日 20時42分