
今夏、東京都内で行われた子ども向けのスケートボード教室で、2021年東京五輪女子ストリートで銅メダルを獲得した中山楓奈(21)=ムラサキスポーツ=の姿があった。当時16歳だった少女は、すっかり大人びた姿で指導役をこなしていた。
東京五輪の実施競技として初採用されたスケートボード。10代の選手らが感情豊かに躍動する様子が新風を吹き込んだ。「スケボーを知らない人も見てくれた大会。周りの人が想像以上に喜んでくれたのがうれしかった」と中山。日本最年少の13歳で金メダリストになった西矢椛(サンリオ)とともに脚光を浴びた。
五輪後もスケートボードへの関心が寄せられる状況が続いた。23年には自身が監修したスケートパークが地元の富山市内にオープン。競技の広がりを肌で感じ、「自分も少しは貢献できているのかな」と手応えも口にする。
24年パリ五輪では7位。前年に鎖骨を2度骨折しながら、激しい争いを勝ち抜いて代表になった。本番でメダルに届かなかったが、苦難を乗り越えたことで、「周りのサポートがあるから今の自分がいると感じられるようになった」と実感を込める。
2度の五輪で貴重な経験を重ね、今はスケートボードの本場ロサンゼルスが舞台になる2年後の五輪が目標。「悔しいままで終わるのは嫌。自分の力を出し切れるようにしたい」。東京五輪で放った輝きを、再び手にしたいと思っている。
【時事通信社】
〔写真説明〕撮影に応じるスケートボード女子の中山楓奈=1日、東京都立川市
〔写真説明〕パリ五輪スケートボード女子ストリート決勝で演技する中山楓奈=2024年7月、パリ
〔写真説明〕東京五輪スケートボード女子ストリートで優勝し、金メダルを手に笑顔を見せる西矢椛(左)と銅メダルの中山楓奈=2021年7月、有明アーバンスポーツパーク
2026年08月06日 07時09分