NFL東京開催へ機運=距離の壁にめど、市場開拓も



【ロサンゼルス時事】米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の東京開催が現実味を帯びてきた。NFLのロジャー・グッデル・コミッショナーは10月下旬、「(東京は)来年か再来年か」と言及。実現すれば、日本初の公式戦となる。

日本はNFL海外進出の草分けだった。1976年から2005年までエキシビションゲームを計14試合実施。リーグにとっては早くから海外展開の重要な舞台だった。

ただ、公式戦の海外開催が本格化すると、主役は英国やメキシコ、ドイツへと移った。米国から遠く時差も大きい日本では、本国のテレビ視聴に適した時間と、現地で集客しやすい時間を重ねにくいことが障壁だった。

東京構想を後押ししたのが9月のオーストラリア初開催だ。メルボルンで現地金曜の午前10時35分の開始ながら10万人超を動員。米国本土では木曜夜の時間帯だった。グッデル氏は選手らの長距離移動についても「管理できる」と手応えを得た。

日本が再び浮上する背景には、NFLが次の成長市場としてアジアを重視する姿勢がある。欧州・アジア太平洋地域責任者のブレット・ゴスパー氏は日本の潜在力を評価。米大リーグ、ドジャースの大谷翔平らの活躍もあり米国スポーツへの関心が高いことも追い風だ。北米四大スポーツのうちNFL以外の野球、バスケットボール、アイスホッケーは過去に日本で公式戦を行ったことがある。

NFLは特定の国や地域でのマーケティング権を各球団に認める制度を22年に設けた。ロサンゼルスに本拠地を置くラムズはロスを環太平洋地域への玄関口と位置付け、豪州や中国に続いて24年に日本と韓国における権利も得た。試合運営と市場開拓の両面で、東京開催の条件は整いつつある。

【時事通信社】 〔写真説明〕2005年8月に開催された米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)プレシーズンゲームのファルコンズ―コルツの様子=東京ドーム 〔写真説明〕オーストラリアのメルボルンで開催された米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)公式戦=9月11日(EPA時事)

2026年10月30日 07時06分


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