
プロ野球の日本シリーズは、ソフトバンクがDeNAを下して2年連続13度目の日本一に輝いた。今季はリーグ3連覇を達成し、ポストシーズンも無敗。黄金時代の到来を感じさせた。
第1戦の前日、小久保監督は横浜スタジアムで「嫌でも思い出す」と2年前のシリーズに触れた。DeNAに敵地で2連勝した後に4連敗。苦い記憶を、今年は無傷の4連勝で塗り替えた。
「日本シリーズは三つ負けられる」と消極的な発言をした2年前とは違い、付け入る隙を与えなかった。第3戦、0―1の九回に先頭の栗原が二塁打。柳田と山川が打ち取られ、2死で牧原大を迎えたところで、栗原に代走のイヒネを送った。今季は9試合の途中出場のみにとどまったが、走力は周東と同等という評価。打球が前進守備の右翼手の前に転がると、俊足を飛ばして本塁に飛び込んだ。
クライマックスシリーズで4本塁打と絶好調だった牧を、徹底的にマークした。第1戦から3試合続けて、終盤のピンチでいずれも敬遠。第4戦は3―2と逆転した後の五回2死一塁で、先発の前田悠から変則右腕の鈴木豪に継投。全て変化球で右飛に抑えた。
開幕から3試合連続で延長戦までもつれたのは、日本シリーズの歴史で初めて。スコア自体は4試合とも僅差だったが、最後に必ず上回っているのが王者の強さだ。
阪神を下した昨年に続き、短期決戦の采配もぴたりとはまった。指揮官は「こちらが迷いながらだと、選手も迷う。決めたことをしっかり実行した。応えた選手たちがすごい」と賛辞を惜しまなかった。
【時事通信社】
〔写真説明〕2年連続13度目の日本一を決め、歓声に応えるソフトバンクの小久保監督=28日、みずほPayPay
〔写真説明〕2年連続13度目の日本一を決め、記念撮影するソフトバンクの小久保監督(前列左)、MVPに選ばれた正木(同右)ら=28日、みずほPayPay
2026年10月30日 07時04分