
25日に長野・エムウェーブで行われたスピードスケート全日本距離別選手権の女子1500メートルで、ミラノ・コルティナ五輪代表の野明花菜(立大)が優勝した。「結果が出ていなかった種目。1位だったことにびっくりした」。望外の結果に驚きを隠せなかった。
優勝が決まると、男子1500メートル元世界記録保持者の父弘幸さんが涙する姿が目に入った。「私のレースで泣いているのを見たことがなかった。家族にとってこの種目がどれだけ大きいか分からないけど、一つ恩返しができたかな」。娘は笑顔を見せた。
2月の五輪では女子団体追い抜きのメンバーとして銅メダル獲得に貢献。喜びを味わった一方で「自分は本当にスケートが遅いと感じた」。大舞台に臨む世界のトップ選手を間近で見られたことは収穫にもなった。
夏場は進化を求めてトレーニングを積んだ。「スピードを出す能力が上がっている。それが生きた」。これまで1500メートルではペース配分が分からず、うまく滑れなかったが、今回は序盤からスピードに乗り押し切った。
ただ優勝タイムは1分57秒台で、世界と戦うには物足りない。「これを機に1500メートルでも戦える選手になりたいと思えた。頑張りたい」。伸びしろの大きい21歳は、父が得意とした距離で高みを目指す。
【時事通信社】
〔写真説明〕全日本距離別選手権の女子1500メートル、レースを終えガッツポーズする野明花菜=25日、長野・エムウェーブ
〔写真説明〕全日本距離別選手権女子1500メートル、滑走する野明花菜=25日、長野・エムウェーブ
2026年10月30日 14時31分