貴景勝がなりふり構わぬ相撲で大関かど番を脱した。真っ向勝負が持ち味の明生に対し、立ち合いで横にずれて送り出し。伏し目がちに勝ち名乗りを受け、取材には応じなかった。
綱とりに挑んだ先場所は、左膝を痛めて途中休場。傷が癒えないまま臨んだ今場所も、苦しい状況が続く。土俵下の浅香山審判長(元大関魁皇)は「次の場所ではもっと貴景勝らしい、前に出る力強い相撲が見られると思う」と述べ、巻き返しに期待を寄せた。
【時事通信社】
〔写真説明〕貴景勝(左)は明生を送り出しで下す=26日、東京・両国国技館
2023年05月26日 19時38分