【パリ時事】フランシスコ・ローマ教皇が21日に88歳で死去したことを受け、教皇庁は22日、バチカン市で26日午前10時(日本時間同日午後5時)から葬儀を執り行うと発表した。トランプ米大統領やフランスのマクロン大統領らが参列の意向を相次ぎ表明。葬儀を機に各国首脳らによる「弔問外交」が展開される見通しだ。
葬儀はサンピエトロ広場で、レ首席枢機卿の主宰により営まれる。ウクライナのゼレンスキー大統領、ブラジルのルラ大統領、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長らも参列する意向という。
AFP通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は記者団に対し、プーチン大統領が葬儀に参列する「計画はない」と述べた。
教皇庁は22日、ひつぎに納められた教皇の写真や動画を公表。教皇は赤い衣装で、頭部にミトラ(司教冠)、手には祈りに使う数珠状のロザリオを着けている。遺体は23日にバチカン市のサンピエトロ大聖堂に移され、安置される。
一方、次期教皇選挙「コンクラーベ」は5月上中旬に始まる見通しだ。選出には数日を要するとみられている。
【時事通信社】
〔写真説明〕21日、バチカン市の礼拝堂でひつぎに納められたフランシスコ・ローマ教皇(中央)=教皇庁が公表(EPA時事)
〔写真説明〕21日に死去したフランシスコ・ローマ教皇=13日、バチカン市(AFP時事)
2025年04月22日 20時27分