ガザ住民にパン配給開始=依然不十分、飢えで29人死亡―WFP



【イスタンブール時事】世界食糧計画(WFP)は22日、パレスチナ自治区ガザで一部の製パン所がパン製造を再開し、配給を始めたと明らかにした。AFP通信が報じた。2カ月半ぶりに支援が住民に届くことになったが、必要とされる量には程遠い。

営業を再開したのはガザ南部と中部の「一握りの」店。トラック数十台が、ガザ境界のケレム・シャローム検問所に留め置かれていた小麦粉などの支援物資を回収したという。

ロイター通信によると、中部デイルバラの製パン所のバンナさんは「WFPから小麦粉が届いた。即座に仕事を再開した」と語った。

報道によると、WFPは製パン所再開について「極めて重要な一歩」と評価しつつ、「飢餓のリスクを減らすには、より多くの食料が必要だ」と訴えた。食料不足は依然として深刻で、パレスチナ高官は29人の子供や高齢者が最近、飢えに関係する理由で死亡したと指摘した。

【時事通信社】 〔写真説明〕22日、パレスチナ自治区ガザ中部デイルバラでパンを焼く製パン所の従業員ら(AFP時事)

2025年05月23日 15時19分


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