日米関税交渉の継続確認=石破首相、米財務長官と会談―迫る期限、進展見通せず



石破茂首相は18日、ベセント米財務長官と首相官邸で会談し、難航する日米関税交渉の打開に向けて意見交換した。トランプ政権による「相互関税」上乗せ分の発動期限が8月1日に迫っていることから、参院選投開票を2日後に控える中で異例の会談に臨んだ。参院選の劣勢挽回に向けて手腕をアピールしたい思惑もあったが、協議継続を確認するにとどまった。

会談は約30分間で、赤沢亮正経済再生担当相や大阪・関西万博の米代表団が同席した。首相は会談で「双方の利益となる合意をまとめるよう赤沢氏と精力的に協議を続けてほしい」と伝達。首相によると、ベセント氏は「必ずいい合意ができる」と応じた。

会談後、首相は記者団に「国益を背負ってトランプ大統領と直接話す機会は当然ある。交渉の行方をよく見ながら決めていきたい」と首脳会談での決着に意欲を示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕ベセント米財務長官(前列中央左)らの表敬を受け、握手する石破茂首相(同右)=18日午後、首相官邸 〔写真説明〕石破茂首相との会談のため、首相官邸に入るベセント米財務長官=18日午後

2025年07月18日 19時59分


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