ふるさと納税1.3兆円=24年度、5年連続で最高―総務省



総務省は31日、ふるさと納税の2024年度の寄付額が前年度比約1.1倍の1兆2727億5200万円だったと発表した。5年連続で過去最高を更新。福岡、佐賀、鹿児島各県を除く44都道府県で伸びた。認知度の高まりや物価高を背景にした生活必需品を求める動きで、利用が広がったとみられる。

自治体の受け入れ件数は、前年度から横ばいの5878万7253件だった。自治体別の受け入れ額は、兵庫県宝塚市が256億6800万円でトップ。このうち、約254億円は市立病院の建て替え費用のための市内の夫妻からの寄付だった。2位が北海道白糠町の211億6500万円、3位が大阪府泉佐野市の181億5200万円と続いた。

ふるさと納税は、寄付額から2000円の自己負担を差し引いた分が翌年度の住民税などから控除される仕組み。寄付に伴う25年度の住民税の控除額は過去最高の8710億2400万円で、前年度と比べ約1.1倍に膨らんだ。自治体別では横浜市の343億3800万円、名古屋市の198億3600万円、大阪市の192億2600万円の順に多く、都市部からの税収流出が目立った。

制度を利用して25年度に控除を受ける人も過去最高を更新。前年度比約1.1倍の1079万6698人に上った。

【時事通信社】 〔写真説明〕総務省=東京都千代田区

2025年07月31日 15時39分


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