【天津時事】ロシアのプーチン大統領は31日、中国訪問を開始した。天津での上海協力機構(SCO)首脳会議に始まり、9月3日の北京の「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年」記念行事出席がハイライト。同じく訪中する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との昨年6月以来の対面会談も検討中で、西側諸国に対する中朝ロの結束をアピールする見通しだ。
プーチン氏は今年8月中旬、朝鮮半島が日本による植民地支配から解放された記念日を控え、正恩氏と異例の電話会談を実施した。80年前の旧ソ連の対日参戦の意義を強調し、北方領土支配を含めて正当化するのがロシアの歴史認識だ。
プーチン氏は訪中前に国営新華社通信の書面インタビューに応じ、対日参戦が「中国東北部の解放に決定的な役割を果たし、日本の降伏を不可避にした」と主張。また、独ソ戦時に「日本がソ連に攻撃を仕掛けるのを阻止した要因の一つは、中国の英雄的な抵抗だった」と述べた。一方的に破棄した日ソ中立条約には触れなかった。
【時事通信社】
〔写真説明〕31日、中国・天津に到着したロシアのプーチン大統領(右から2人目)(AFP時事)
2025年09月01日 12時49分