米中首脳、韓国APECで対面会談へ=第2次トランプ政権で初―対立の行方左右、来年相互訪問も



【ワシントン、北京時事】トランプ米大統領は19日、韓国で10月末に開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、中国の習近平国家主席と会談するとSNSで発表した。第2次トランプ政権発足後、米中首脳の対面会談は初めてで、対立が続く2国間関係の先行きを左右しそうだ。

トランプ氏と習氏が19日に電話協議し、合意した。トランプ氏が来年の早い時期に訪中することや、習氏が適切な時期に訪米することも確認。来年には20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が米南部フロリダ州マイアミで開かれる予定で、サミットに合わせて習氏が訪米する可能性がある。

電話協議では、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業売却のほか、通商問題やロシアのウクライナ侵攻が議題に上がった。トランプ氏は習氏との対話を「非常に生産的だった」と振り返り、中国外務省も「実務的で前向きだった」と発表した。

ティックトックを巡っては、米中両政府の閣僚レベルで米事業売却に関する枠組みで合意しており、トランプ氏は売却承認で進展があったと主張。習氏は「企業の意思を尊重する」と表明したという。事実上容認する姿勢を示した形だが、詳細は明らかになっていない。

【時事通信社】 〔写真説明〕トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席(AFP時事)

2025年09月22日 17時38分


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