「新しい世代がもっと前に出て自民党、日本を動かしていく。その先頭に立つ覚悟で総裁選に立った」。22日の所見発表で、居並ぶ「先輩」候補を前に、世代交代を進める決意を語った。
財務省を経て政界入り。憲法改正や防衛費増額を主張し、保守派のホープとして存在感を高めてきた。今回出馬した5人のうち、議員歴では「最若手」だ。そのことを意識し、演説の際は「党を再起動させる。原動力は若い力だ」などとアピール。公約も現役世代に照準を絞り、所得税減税を柱に据える。
初挑戦となった昨年の総裁選は、知名度不足が否めず9人中5位に終わった。敗北後は、衆参両院選で同僚議員の応援に足を運ぶなど「仲間づくり」に腐心。「この1年間、誰よりも全国を飛び回ってきた」と自負するが、「次期総裁にふさわしい人」を尋ねる世論調査では下位に甘んじるなど、自民党トップへの道は険しい。
「論戦を通じて、必ず上位に食い込んでいく」。「チャレンジャー」と自らを奮い立たせ、勝利をつかむ覚悟だ。
【時事通信社】
〔写真説明〕街頭演説を終え、聴衆に手を振る小林鷹之元経済安全保障担当相=24日午後、東京都千代田区
2025年09月25日 14時31分