訪日客、最速3000万人超え=消費額6.9兆円―1~9月



日本政府観光局は15日、今年1~9月の訪日外国人数が前年同期比17.7%増の3165万500人に上り、過去最速で3000万人を超えたと発表した。アジアや欧米を中心に世界各地から日本へ旅行に訪れる人が増え、年間3687万人と過去最多を記録した昨年よりも1カ月早く到達。今後は紅葉シーズンやクリスマス休暇を迎え、初の年間4000万人突破が視野に入った。

観光庁が発表した7~9月期の訪日客による消費額(速報値)は前年同期比11.1%増の2兆1310億円で、1月からの累計は6兆9156億円に達した。7~9月期は1人当たりの旅行支出が21万9428円と、前年同期からほぼ横ばいだった。内訳は宿泊費が8万972円と7.9%増えた一方、買い物代は5万4631円で11.4%減少した。

9月の訪日客数(推計値)は前年同月比13.7%増の326万6800人で、同月として初めて300万人を上回った。国・地域別に見ると、中国が18.9%増の77万5500人で最多。韓国が2.1%増の67万500人、台湾が12.0%増の52万7000人、米国が17.1%増の22万4700人で続いた。

訪日客の増加について、村田茂樹観光庁長官は「引き続き力強い成長軌道に乗っている」と強調した。

【時事通信社】 〔写真説明〕東京・浅草の浅草寺を訪れた外国人観光客=1月14日、東京都台東区(AFP時事)

2025年10月15日 18時55分


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