立維国3党首、午後に会談=首相指名、21日実施決まらず



立憲民主、日本維新の会、国民民主3党は15日午後、党首会談を開き、21日召集の臨時国会での首相指名選挙について対応を協議する。立民の野田佳彦代表は自身の指名にこだわらず野党候補一本化を促す考えだが、成否は不透明だ。自民党の高市早苗総裁も15日午後、立民、維新、国民民主各党の代表と個別に会談する。与野党は15日午前の衆院議院運営委員会理事会で、首相指名選挙を21日に行う日程について合意に至らなかった。

立民の安住淳幹事長は野党統一候補を実現させるため、14日に維新、国民民主の幹事長と会談。国民民主は基本政策の一致が不可欠だとして、立民に安全保障や原発に対する姿勢の転換を求めた。3野党の党首会談では、野田氏が国民民主の玉木雄一郎代表に対し、政策転換についてどう回答するかが焦点になる。維新は立国間の調整を見守る方針だ。

野党3党の党首会談は15日午後4時から国会内で行われる。これに先立って、玉木氏はテレビ朝日の番組に出演し、「政権を担うなら現実的な安保政策に政策転換できるかが問われる。きょう決まらなくても丁寧に議論を重ねるべきだ」と述べ、結論を急ぐ必要はないとの考えを示した。

安住氏は国会内で記者団に「恐らく1回(の党首会談)での合意は難しい。きょうスタートでどこまで詰め切れるか。政局のドラマの始まりだ」と述べた。

高市氏は首相指名獲得に全力を挙げる意向で、玉木氏に協力を求めるとみられる。野田氏らに対しても、野党が重視する政策への対応などを説明し、自身の選出を確実にしたい構えだ。

一方、林芳正官房長官は15日午前、衆参両院議運委理事会に出席し、臨時国会を21日に召集すると伝えた。この後、自民は衆院議運委理事会で、首相指名選挙を21日に行う日程を提案したが、野党が回答を保留し、合意できなかった。

これに関連し、玉木氏はテレビ朝日の番組で「国会はすぐ開くが、首相指名は必ずしもその日にやらなくていい」と語り、先送りに向けて自民と折衝するよう党内に指示したことを明らかにした。

【時事通信社】 〔写真説明〕会談に臨む自民党の高市早苗総裁(右)と立憲民主党の野田佳彦代表=15日午後、国会内 〔写真説明〕衆院議院運営委員会の理事会に出席する林芳正官房長官(中央)=15日午前、国会内

2025年10月15日 15時01分


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