立維国、15日党首会談=首相指名の野党一本化焦点―自民総裁も3党と会談へ



立憲民主、日本維新の会、国民民主の3党幹事長は14日、国会内で会談し、3党の党首会談を15日に行うことで一致した。臨時国会冒頭の首相指名選挙に向け、立民が提唱した野党候補一本化が進むかが焦点。国民民主は憲法やエネルギー分野などで立民に政策転換を求めた。

一方、自民党の高市早苗総裁も15日に立維国3党党首と個別に会談する方向で調整に入った。首相指名選挙への対応を含め、今後の協力について話し合うとみられ、各党の駆け引きが激しくなっている。

野党3党の幹事長会談では立民の安住淳氏が党首会談の開催を要請。国民民主の榛葉賀津也氏は開催に応じる考えを示しつつ、安全保障法制を違憲とする立民の主張の見直しを求め、「原発ゼロ」を掲げた綱領についても「変えてもらえるのか」と迫った。政権枠組みの明示も要求した。

会談後、安住氏は記者団に「あとはそれぞれの代表の判断だ」と説明。維新の中司宏幹事長は記者会見で「立民と国民民主が一致点を見いだせるかがポイントだ」と述べ、立国の歩み寄りの行方を見極める構えを示した。

一方、自民の鈴木俊一幹事長は榛葉氏と会談。公明党の連立政権離脱表明を受け「政治の安定のため、新たな枠組みに協力してもらいたい」と呼び掛けた。憲法やエネルギー政策を巡る両党の立場に関し「一致している」と指摘した。

榛葉氏は「基本理念はほぼ一致できる」としつつ、所得税の課税最低ライン「年収の壁」引き上げとガソリン税暫定税率の年内廃止を要請。「やり切るかどうか見極めたい」と語った。

国民民主、公明両党も幹事長会談を開き、企業・団体献金の規制強化などに向けた連携を確認した。

立民の野田佳彦代表は自身への首相指名にこだわらず、国民民主の玉木雄一郎代表と維新の藤田文武共同代表が統一候補になり得るとの考えを示す。立民は14日の常任幹事会で、野田氏に対応を一任した。

玉木氏は会見で「仮に政権を共にするなら、基本政策の一致が不可欠」との立場を強調。支援を受ける連合傘下の四つの産業別労働組合の幹部らと会談し、首相指名選挙への対応を協議した。

【時事通信社】 〔写真説明〕会談に臨む(左から)国民民主党の榛葉賀津也幹事長、立憲民主党の安住淳幹事長、日本維新の会の中司宏幹事長=14日午後、国会内 〔写真説明〕記者団の取材に応じる自民党の高市早苗総裁=14日午後、東京・永田町の同党本部 〔写真説明〕立憲民主党、国民民主党との幹事長会談を終え、記者団の取材に答える日本維新の会の中司宏幹事長=14日午後、国会内 〔写真説明〕自民党の鈴木俊一幹事長との会談を終え、記者団の取材に応じる国民民主党の榛葉賀津也幹事長=14日午後、国会内

2025年10月14日 21時04分


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