
静岡県伊東市議会(定数20)は31日の臨時会で、学歴詐称が指摘される田久保真紀市長(55)に対する2度目の不信任決議を可決した。地方自治法に基づき、田久保氏は同日付で失職し、50日以内に市長選が行われる。12月7日告示、14日投開票が有力となっている。
再可決には、全議員の3分の2以上が出席し、過半数が賛成することが必要。採決には全20議員が出席し、19人が賛成した。
田久保氏は記者団に「議会の決定として粛々と受け止めさせていただきたい」と述べた上で、失職に伴う市長選について「支援者とよく相談しながら決めていきたい。現時点では明言は避けたい」と語った。
田久保氏は最終学歴を東洋大卒業としていたが、実際は除籍されていたと7月に発表した。疑惑を調べてきた市議会調査特別委員会(百条委員会)に出頭した際は「6月28日に初めて除籍と知った」と証言したが、市議会はこれを偽証と判断。9月1日、不信任決議を全会一致で可決した。田久保氏は反発し、同10日に市議会を解散した。
【時事通信社】
〔写真説明〕市議会で自身に対する2度目の不信任決議が可決された静岡県伊東市の田久保真紀市長=31日午後、同市
〔写真説明〕市議会で自身に対する2度目の不信任決議が可決され、記者団の質問に答える静岡県伊東市の田久保真紀市長(右)=31日午後、同市
2025年10月31日 17時52分