自由貿易巡り初日討議=中国、存在感アピール―APEC首脳会議



【慶州(韓国)時事】日米中など21カ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が31日、韓国・慶州で開幕した。初日は、米国の高関税政策で揺らぐ自由貿易体制について討議。トランプ米大統領が不在の中、中国の習近平国家主席が「多国間貿易体制を共に守らなければならない」と存在感のアピールに努める場面もあった。

高市早苗首相は「ルールに基づく自由で公正な経済秩序が重要だ」と述べ、経済連携の枠組み強化に貢献する姿勢を示した。会議は11月1日に閉幕。首脳宣言の採択を目指す。

議長を務める韓国の李在明大統領は冒頭、「自由貿易秩序が激しい変化を迎え、貿易の推進力は低下している」と指摘。米国が保護主義に傾斜する中、通商秩序の激変や人工知能(AI)などの技術革新に協力して対応する必要性を訴えた。

【時事通信社】 〔写真説明〕アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議=31日、韓国・慶州(AFP時事) 〔写真説明〕アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に臨み、韓国の李在明大統領(右)と握手する高市早苗首相=31日、韓国・慶州(EPA時事)

2025年10月31日 20時09分


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