高市政権「南西シフト」重視=小泉防衛相が最西端の島視察



小泉進次郎防衛相は23日、日本最西端の与那国島を視察し、沖縄・先島諸島での2日間の日程を終えた。就任から間もなく同諸島を訪問したのは、近海で軍事活動を活発化させる中国に対応するため、高市政権として同諸島を中心に防衛力を強化する「南西シフト」を急いでいるからだ。台湾有事を巡る高市早苗首相の発言を受け日中関係は急速に悪化しており、同諸島には緊張感が漂った。

与那国島は台湾から約110キロの距離にあり、台湾有事が起きれば国防の最前線になるとみられている。住民には戦闘に巻き込まれかねないとの不安があり、8月の与那国町長選では防衛力強化に慎重な上地常夫町長が初当選した。

小泉氏は23日、上地氏と陸上自衛隊与那国駐屯地で会談し、「国民の命と平和な暮らしを守り抜くには防衛力強化が重要だ」と強調。対空電子戦部隊の配備計画に関する住民説明会を開く方針を伝え、「地元の協力が不可欠だ」と理解を求めた。

【時事通信社】 〔写真説明〕沖縄県与那国町の上地常夫町長(手前右から2人目)と会談する小泉進次郎防衛相(左端)=23日午後、陸上自衛隊与那国駐屯地 〔写真説明〕沖縄県与那国島の陸上自衛隊駐屯地を視察後、記者団の取材に応じる小泉進次郎防衛相=23日午後

2025年11月23日 18時30分


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