
【ストックホルム時事】ノーベル賞の授賞式が行われる10日、大阪大の坂口志文特任教授(74)と京都大の北川進特別教授(74)は家族や共同研究者らが見守る中、式のリハーサルやえんび服への着替えなどの準備に追われた。
2人は10日午前(日本時間同日夕)、リハーサルのため、平服で会場に向かった。坂口さんは「受賞して光栄に思う。授賞式を楽しみたい」と話し、北川さんは報道陣の呼び掛けに手を挙げた。
両大学によると、2人は授賞式前日の9日までにストックホルム市内の老舗紳士服店で試着を済ませた。同日、報道陣に感想を問われ、「私の体に合わせて直してもらった。格式高い服装だ」(坂口さん)、「文化勲章でも着たので特にどうということはない」(北川さん)と応じた。
この日は、日本大使公邸で開かれた大使館主催の祝賀会に出席。あいさつで坂口さんは「今後は科学と社会の間をつなぐ橋づくりに貢献したい」と話し、北川さんは「研究結果は私一人の努力の結果ではない」として家族や研究仲間へ謝意を示した。
現地に駆け付けた共同研究者らは授賞式の瞬間を待ちわびている。坂口さんの公式ゲストとして招待された、教え子で共同研究者の名古屋市立大の山崎小百合教授は9日、「坂口先生がメダルを授与されるところを目の当たりにできる。とても楽しみだ」と話した。
【時事通信社】
〔写真説明〕ノーベル賞授賞式のリハーサルに向かう大阪大の坂口志文特任教授=10日、ストックホルム(代表撮影・時事)
〔写真説明〕ノーベル賞授賞式のリハーサルに向かう京都大の北川進特別教授=10日午前、ストックホルム(代表撮影・時事)
〔写真説明〕日本大使館主催の祝賀会を前に、取材に応じる大阪大の坂口志文特任教授=9日、ストックホルム
〔写真説明〕日本大使館主催の祝賀会を前に、取材に応じる京都大の北川進特別教授=9日、ストックホルム
2025年12月10日 19時50分