
参院予算委員会は12日、高市早苗首相と全閣僚が出席して総括質疑を行い、2025年度補正予算案の実質審議に入った。閣僚らに大規模パーティー開催の自粛を求める「大臣規範」について、首相は具体的な基準がないとして見直しを検討していることを明らかにした。
大臣規範は閣僚、副大臣、政務官の服務や職務を定めたもので、2001年に閣議決定された。立憲民主党の柴慎一氏は、片山さつき財務相が閣僚就任後に800人規模の政治資金パーティーを開催したことを問題視。首相は答弁で、自身が閣僚時代、大臣規範に大規模パーティーの具体的な基準がないことで「一番困った」と述べた。
立民の森本真治氏は自民党派閥の裏金事件などを踏まえ「なぜ自民だけ政治とカネの問題が続発するのか」と追及。首相は「原因を端的に申し上げるのは難しい。これまでさまざまな事件を受け、できる限り改革をしてきたつもりだ」と述べた。
【時事通信社】
〔写真説明〕参院予算委員会で、立憲民主党の森本真治氏の質問に答える高市早苗首相(手前)=12日午前、国会内
〔写真説明〕参院予算委員会で答弁する林芳正総務相(手前)=12日午前、国会内
2025年12月12日 12時38分