
東京・赤坂の個室サウナ店「サウナタイガー」で30代の夫婦が死亡した火災で、店の運営会社の男性社長が任意聴取に「サウナ室のドアを押し戸に変えた方がいいと前社長に相談したが、『密閉性が保てなくなる』と断られた」と供述していることが19日、捜査関係者への取材で分かった。
火災当時、サウナ室のL字型のドアノブが外れ2人が室内に閉じ込められたとみられるが、過去にも同様の事案があったことが判明。警視庁捜査1課は業務上過失致死容疑を視野に、詳しい状況を調べている。
捜査関係者によると、運営会社の社長は「2024年12月に経営を引き継いだ時点で、木製のL字型ノブだった」と説明。その後、ノブのぐらつきなどが複数回あり、交換業者から安全性を考慮して押し戸に変更するよう提案を受けたが、実質的オーナーとみられる前社長に「押し戸だと熱が逃げる」と反対されたと話している。店の女性マネジャーも同様の説明をしているという。
また関係者への聴取で、昨年春ごろにも同店の別のサウナ室で、内側のノブが外れて客が一時閉じ込められる事案があったことが確認された。この時は、サウナ室の外にいた知人がドアを開けたため、大事には至らなかったという。
【時事通信社】
〔写真説明〕個室サウナ店運営会社の関係先の家宅捜索で、段ボール箱などを運び出す警視庁の捜査員ら=2025年12月25日、東京都港区
2026年02月19日 12時36分