
【ワシントン時事】トランプ米大統領は21日、SNSでイランに対し、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の事実上の封鎖を48時間以内に「完全に」解除するよう要求した。応じなければ、米軍がイランの発電所を攻撃すると強調した。
米イスラエルの対イラン軍事作戦への報復として、イランはホルムズ海峡通過を制限。湾岸諸国から日本を含めた世界各地への輸出が滞り、原油価格高騰を招いている。
トランプ氏は、「イランが今から48時間以内にホルムズ海峡を脅かすことなく、完全に開放しなければ、米国はさまざまな発電所を攻撃し、完全に破壊する」と言明。「まず一番大きい発電所から始める」と述べた。
AFP通信によると、イラン軍はトランプ氏の投稿を受け声明を発表。エネルギー関連施設が攻撃されれば「中東地域で米国に属する全てのエネルギー、IT、海水淡水化施設が標的となる」と警告した。
トランプ氏は20日、対イラン軍事作戦について「目標達成に近づいており、縮小を検討している」と指摘したばかり。ただ、さらなる攻撃の可能性を示唆したことで、中東地域の混乱収束には程遠い状況が浮き彫りになった。
ホルムズ封鎖による原油高騰に伴い、ガソリン価格も急上昇。トランプ氏からは、11月の米中間選挙を控え、有権者の不満に直結するガソリン高を抑えようとする焦りがうかがえる。
【時事通信社】
〔写真説明〕トランプ米大統領=17日、ワシントン(ロイター時事)
2026年03月22日 11時05分