米軍、ホルムズ「封鎖」開始=周辺海域に15隻超展開―イランは反発、情勢緊迫



【ワシントン、カイロ、ブリュッセル時事】米軍は東部時間13日午前(日本時間同日夜)、イランの港や沿岸部への船舶の出入りを阻止する封鎖を開始した。イランが事実上封鎖している原油輸送の要衝ホルムズ海峡を「逆封鎖」した形で、イランから譲歩を引き出したい狙いだが、情勢は緊迫の度を強めている。

ロイター通信が船舶追跡データを分析したところ、タンカー1隻が14日にホルムズ海峡を通過しペルシャ湾を出た。アラブ首長国連邦(UAE)に寄港してメタノールを積んだという。

トランプ大統領は13日、ホワイトハウスで記者団に対し、「彼らは世界を脅迫している」と述べ、イランがホルムズ海峡を事実上封鎖していると非難。SNSでは、イラン艦艇が封鎖海域に接近すれば「速やかに排除する」と威嚇した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、15隻を超える米艦が封鎖のためにホルムズ海峡周辺に展開。ロイターも、米軍が海運関係者に対し「許可なく封鎖海域を航行した船舶は拿捕(だほ)や進路変更などの対象になる」と警告したと伝えた。

英海事機関UKMTOによると、日本時間13日午後11時から、ペルシャ湾やホルムズ海峡東側に位置するオマーン湾、アラビア海での船舶の航行が制限されると通報があった。一方、米軍は海峡を通過し、イラン以外の港湾に出入りする船舶の通航は妨げない方針。

イラン外務省報道官は13日、X(旧ツイッター)上で封鎖について批判し、「自らの首を絞める行為をする価値があるのか」と反発した。また、北大西洋条約機構(NATO)加盟国である英国のスターマー首相は13日、「(封鎖を)支持しない」と明言。フランスのマクロン大統領も封鎖に関与しない立場をSNSで強調した。

【時事通信社】 〔写真説明〕13日、ホワイトハウスで記者団の取材に応じるトランプ米大統領(AFP時事)

2026年04月14日 19時34分


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