G7首脳、原油輸送再開へ連携=ウクライナ支援、中朝懸念―サミット17日閉幕・仏エビアン



【エビアン時事】フランス東部エビアンで開かれている先進7カ国首脳会議(G7サミット)で17日未明(日本時間同日朝)、地政学的課題に関する首脳声明が発表された。首脳らは米国とイランの戦闘終結合意を歓迎。事実上封鎖された原油輸送の要衝ホルムズ海峡の安全な通航再開に向け、連携していくことで一致した。

サミットは最終日の17日、レアアース(希土類)をはじめとする重要鉱物の確保など、分野別の声明を複数採択して閉幕する見通しだ。

トランプ米大統領は、対イラン軍事作戦を支援しない欧州首脳と対立してきた。しかし声明は、英仏主導で準備の進む商船保護や機雷掃海関連活動が「重要な役割を果たす」と明記。世界経済に悪影響を与えている事態の打開へG7が力を合わせる姿勢をアピールした。

声明は、制限や通航料が課されない自由な航行は「国際貿易の基礎だ」と指摘。その上で「イランに核兵器を保有させない」と訴えた。エネルギー供給でホルムズ海峡への依存度を低下させるため、輸送ルートの多様化を加速し、備蓄を積み増す方針も示した。

このほかG7首脳は、ロシアの侵攻が続くウクライナに「揺るぎない支援」を表明。ここ数カ月の戦況はウクライナ軍が巻き返しているとし、防空・長距離攻撃能力の供与や対ロシア追加制裁を打ち出した。

インド太平洋情勢に関しては、覇権主義的な動きを強める中国を念頭に「法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋」の重要性を強調。東・南シナ海と台湾海峡での「武力・威圧による一方的な現状変更のいかなる試みにも反対する」とした。北朝鮮の核・ミサイル計画には深刻な懸念を示し、拉致問題の早期解決も求めた。

【時事通信社】 〔写真説明〕招待国も含めたG7サミットの討議に臨む高市早苗首相=16日、フランス東部エビアン(代表撮影・時事) 〔写真説明〕G7サミットで招待国も含めた討議に臨む各国の首脳ら=16日、フランス東部エビアン(代表撮影・時事)

2026年06月17日 10時29分


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