チーム盛り上げる長友節=「ブラボー」から「マンマミーア」―W杯サッカー



熱い魂が新たな道を切り開いた。サッカー日本代表の長友佑都(39)=FC東京=が、アジア選手で初となるW杯5大会連続出場を達成。「W杯、マンマミーア。4年間このためにやってきたから興奮した」。驚きを表すイタリア語で喜びを表現。独特な言葉選びが、チームを明るくする精神的支柱だ。

W杯初出場は2010年南アフリカ大会。それから16年もの間、世界の舞台で戦い続け、喜びも悔しさも人一倍経験してきた。とりわけ、苦い思い出として鮮明に覚えているのは14年ブラジル大会だという。

当時イタリアの名門インテル・ミラノに所属し、他にも本田圭佑、香川真司ら欧州の強豪クラブでプレーする選手がいた。実績に伴い自信がつき、「優勝」という言葉も口から出た。

だが、結果は1分け2敗で1次リーグ敗退。初戦のコートジボワールに敗れた時、「士気がなくなった。みんな不安でどうしたらいいか分からない。自分もそうなったし、奮起することはできなかった」。心身ともに打ちのめされたと振り返る。

ベテランとなった長友は言う。「あの時、いまの経験を持つ自分がいたら、チームを前に向かせられる。勝つためのチームの雰囲気というのをもう分かっている。僕にしか分からない」。今回の代表メンバーで最年長。ピッチで誰よりも声を張り、誰よりも感情をあらわにする。

前回カタール大会では、「ブラボー!」と連呼して話題を呼んだ。ポジティブで明るい姿勢は、自然と周囲をもり立てる。森保一監督の言う「コミュニケーションの部分での貢献」が、長友に期待される役割の一つだ。

この日は1―1の後半30分から出場。同点ゴールを決めていた快足のエランガをマークし、追加点を許さなかった。森保監督が「攻撃だけの意識になって試合を崩してはならない。彼はチームに落ち着きをもたらした」とたたえる働きだった。

決勝トーナメント1回戦では、難敵ブラジルに挑む。大会前には、「僕みたいな大きな癖を持っている人はいないと思う。その癖でいい方向に導けるように」と話していた。長友節が、チームの背中を押している。

【時事通信社】 〔写真説明〕後半、競り合う長友(右)=25日、米ダラス 〔写真説明〕後半、先制ゴールを決めた前田(左手前)を祝福する長友(右手前)ら=25日、米ダラス

2026年06月27日 07時05分


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