米、海上封鎖を再開=5日連続で対イラン攻撃―「20%の対価」は撤回



【ワシントン、カイロ時事】トランプ米政権は米東部時間14日午後4時(日本時間15日午前5時)、イランの港湾に出入りする船舶を阻止する海上封鎖を再開した。原油輸送の要衝ホルムズ海峡を航行する商船への攻撃を続けるイランに対し、圧力を強める狙いがある。米中央軍が発表した。

米イランが6月に合意した戦闘終結の覚書では、全ての戦線での「軍事作戦の即時かつ恒久的な停止」や海上封鎖の全面解除をうたっていた。米側が海上封鎖再開に踏み切ったことで、覚書が形骸化し、緊張が再燃する恐れが強まっている。

米軍は15日もイランへの軍事作戦を継続。攻撃は5日連続となった。米軍は20隻以上の艦艇に加え、数百機の軍用機を中東地域に展開し、軍事作戦や海上封鎖に当たっている。トランプ大統領は14日、FOXニュースのインタビューで、来週にもイランの発電所や橋を攻撃すると警告。「彼らが交渉に応じなければすべての発電所や橋を破壊する」と語った。

トランプ氏は14日、前日に発表したホルムズ海峡を通過する貨物への対価要求を撤回した。安全確保の見返りに事実上の通航料として貨物価値の20%を求める考えだったが、1日で方針転換した形だ。

湾岸諸国の首脳らから米国に投資する代わりに撤回するよう要請があったという。トランプ氏は記者団に「誰も海峡に関して料金を徴収すべきではない」と語った。

一方、ロイター通信によると、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は14日、中東地域で米国が「邪悪な行為」を継続する限り、「石油やガスの一滴たりとも」同地域から輸出されないだろうと強調。米国の攻撃はホルムズ海峡の再開を遅らせる以外の結果をもたらさないとけん制した。

【時事通信社】 〔写真説明〕トランプ米大統領=13日、ワシントン(EPA時事) 〔写真説明〕ホルムズ海峡近くを航行する船舶=13日、アラブ首長国連邦(UAE)東部沖(AFP時事)

2026年07月16日 07時20分


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