
【ロンドン時事】英与党・労働党は17日、辞任を表明したスターマー党首(首相)の後継に、バーナム下院議員(56)を選出したと発表した。党実力者のバーナム氏は16日に立候補手続きが締め切られた党首選に唯一出馬しており、無投票での当選となった。20日に新首相に就任する。
右派政党の台頭や経済不振などで労働党は支持率低迷が続いている。バーナム氏の下で結束し、2029年までに行われる総選挙に向けて党勢回復を図る。
バーナム氏は党特別総会で党首就任後初の演説を行い、「私は(党と国を)率いる用意ができている」と宣言。労働者の声を政治に反映させ、広範な支持を集めていた「かつての労働党」の再来を人々が望んでいるとし、「そうした求めに応えていく」と意気込みを示した。
また、「(英国を構成する)あらゆる地域のリーダーになる」と表明。地方を含めた国全体の活性化や発展に努めていくと約束した。
5月の地方選惨敗で党内に「スターマー降ろし」の動きが強まる中、前マンチェスター市長で同氏のライバルだったバーナム氏は、6月の下院補選で右派ポピュリスト政党リフォームUKの候補らを破って国政に復帰。バーナム氏への党首交代を求める声がいっそう強まり、スターマー氏は6月下旬に辞意を表明した。
党首選立候補には所属下院議員(現403人)の2割に当たる81人以上の推薦が必要だったが、報道によると、バーナム氏はこれを大きく上回る380人近くを確保。当初出馬に意欲を示したストリーティング前保健相らもバーナム氏支持に回り、対抗馬が不在だった。
バーナム氏は20日にバッキンガム宮殿でチャールズ国王と面会し、首相に就任する。24年7月の総選挙で労働党を大勝させ、首相となったスターマー氏は、2年余りで退任し後任に道を譲ることになる。
【時事通信社】
〔写真説明〕17日、ロンドンで開かれた英労働党特別総会で演説するバーナム新党首(EPA時事)
〔写真説明〕17日、ロンドンで開かれた英労働党の特別総会で、夫人と党首選出を喜ぶバーナム下院議員(左)(AFP時事)
2026年07月17日 22時33分