
28日午後4時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする地震があり、同県宇城市と氷川町で震度7の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは16キロ。地震の規模(マグニチュード=M)は7.1と推定される。その後も震度5弱などの揺れが続いた。県によると、宇城市や八代市などを中心に警察や消防に多数の救助要請が入っている。家屋倒壊や火災も相次ぎ、県は政府に自衛隊の災害派遣を要請した。
県などによると、イオンモール熊本(嘉島町)で2階部分が崩落。多数が閉じ込められているとして、警察や消防、自衛隊が救助活動を続けている。警察関係者によると「爆発した」との通報も寄せられ、従業員20~30人が安否不明との情報があるという。
八代北部地域医療センター(氷川町)では、けが人や具合を悪くした人ら数十人が搬送されているという。
消防庁によると、命の危険が迫っているとして緊急安全確保が県内4万6610世帯の計9万2743人を対象に発令された。
九州電力送配電によると、宇城市や八代市、氷川町などで最大計約4万8000戸が停電した。
福岡、佐賀、長崎、熊本4県沿岸の「有明・八代海」に一時津波注意報が出された。
原子力規制庁によると、九州電力玄海原発(佐賀県)、同川内原発(鹿児島県)、四国電力伊方原発(愛媛県)で異常は確認されていない。
熊本県では2016年に「熊本地震」が発生。4月14日のM6.5の地震では益城町で震度7、同月16日のM7.3の地震では同町と西原村で震度7を観測した。政府の地震調査委員会によると、それぞれ日奈久断層帯と布田川断層帯の一部区間がずれ動いて大地震となった。
気象庁は今回の地震について「令和8年熊本地震」と名称を定めた。清本真司地震津波対策企画官は記者会見で、今回の震源は日奈久断層帯に近いが、この断層帯がずれ動いたかはまだ分からないと説明。「さらに大きな地震が起きる恐れもあり、今後1週間は最大震度7程度の地震に注意してほしい」と話した。
◇主な各地の震度
熊本県熊本地方を震源とする地震で、観測された主な各地の震度は次の通り。
震度7=熊本県宇城市、氷川町
震度6強=熊本市、熊本県八代市、宇土市、美里町、益城町
震度6弱=熊本県合志市、大津町、西原村、御船町、上天草市、芦北町
震度5強=熊本県山鹿市、長崎県南島原市、鹿児島県薩摩川内市
震度5弱=熊本県玉名市、長崎県雲仙市、鹿児島県阿久根市、福岡県柳川市、佐賀県神埼市、宮崎県延岡市。
【時事通信社】
〔写真説明〕地震で崩れた店舗の外壁=28日午後、熊本市中央区
〔写真説明〕崩落した熊本城の石垣付近を歩く人たち=28日午後6時半、熊本市中央区
〔写真説明〕地震発生後、建物の外に避難した人たち=28日午後、熊本市中央区
2026年07月28日 21時30分